「ん? どした?」
「……羽根」
「羽根?」
怪訝そうに自分の背を振り返り、翼をばさりと広げるサザキの髪をまた引くと、千尋はぼそりとつぶやいた。
「羽根で、出来るだけ光を隠して……せめて、私からだけでも見えないように……して」
言って首をすくめて縮こまった千尋を唖然とした表情で見るサザキだったが、片眉を器用に下げて微笑むと大きく膨らませた翼をふわりと敷布の上に降ろして、千尋の視界からわずかに灯る燭台の炎を消してみせた。
ほっと安堵の息を吐き出す千尋の両手を優しく拘束すると、露になった胸の膨らみに唇を寄せた。
「……や、あっ」
千尋が身体を震わせると、白く柔らかな双丘がサザキの目の前で揺れた。その動きに誘われるように、サザキは千尋の手首を掴んでいた手を外して彼女の腰の上にぴたりと添え、ゆっくりと曲線をなぞり上げて二つの膨らみを手の中におさめた。
千尋が小さく息を飲んだのか、サザキの手の中の乳房が微かに動く。その動きを真似るように手の平を軽く押さえつけてから、サザキはゆっくりと二つの膨らみの弾力を楽しみ始めた。
サザキの手が動くたびに形を変える膨らみの頂点は、千尋が喘ぎはじめるとすぐにサザキの手の平を押し返すように立ち上がり固くなった。その感度のよさにゆっくりと双丘を揉みし抱きながら、サザキは千尋の耳元でささやいた。
「すごいな、姫さんは……初めてなのにすげぇ感じやすい」
「……ん……っ。やだぁ……はずか、しいっ……」
眉間にしわを寄せて首を振る千尋に目を細め、サザキはまた彼女の首筋に吸い付いた。
そして今度は唇で千尋の身体をなぞり降ろし、右手で乳房を掴んで薄紅色の突起を際立たせると、そこに舌を絡めて口に含んで音を立てて吸った。
突然与えられた刺激に、千尋は小さく声を上げて身体を震わせ、すぐにもう一つの膨らみの突起をサザキが指の腹で扱き始めたので、休む間もなく背をのけぞらせた。
「ああ……っん!」
千尋の甘い声に、サザキの背にぞくりと何かが走り抜けた。サザキは一旦口を離すと、彼の愛撫でうっすらと汗をかき始めた乳房をしばらく見つめた。
そうしているうちにどうしようもない征服欲が込み上げてきたサザキは、白い膨らみにむしゃぶりつくように吸い付くと、頂点でつやつやと唾液にまみれて光る薄紅色よりも、ほんの少しだけ濃い紅の花を千尋の身体に散らした。
「サザ、キ……サ、ザキ……」
すすり泣くようにサザキの名を呼ぶ千尋の身体に、僅かにまとわりついていた夜着を忙しげにむしり取ったサザキは、彼女の顔を見上げてその頬に手を伸ばした。
「泣かないでくれ、姫さん……。辛いなら……やめるか?」
すると千尋は何度も首を振り、すっかり潤んだ瞳でサザキを見つめた。
「いや……やめちゃ、いや……だ」
千尋の答えにサザキは優しく微笑むと、身体を起こして彼女の頬を慰めるように左手で撫でた。
そして千尋が安心したように微笑むのを見つめながら右手を彼女の太腿に添えると、蛇行するような動きをしながら薄い茂みの中に手を滑り込ませた。
滑り込ませた手の平をサザキがゆっくり前後に動かすと、千尋は「ひゃうっ!」と小さく叫んで首を振った。
しかしサザキは動きを止めようとはせず、やがて息を弾ませ始めた千尋が思わず足から力を抜くと、その瞬間に彼女の片足を持ち上げて膝で折り曲げ、大きく開かせた。
「やあっ!」
千尋が悲鳴を上げて顔を覆ったが、サザキは目の前にさらされた光景から目を離せなくなっていた。
しばらく見入られたように動かなかったサザキは、やがてごくりと喉を鳴らすと、千尋を見上げて口を開いた。
「すげぇ綺麗だ……。姫さん、あんたは……どこもかしこも、眩しいくらい綺麗だ……」
「や……だぁ。見ちゃいやぁ……」
「そんなの無理だぜ……我慢できねぇよ」
言うとサザキは千尋の下腹部に額突くようにして顔を寄せ、ふっくらとした襞を指で押し広げた。
そしてすでに蜜を溢れさせている蜜壷に吐息を漏らすと、そこに唇を押し当ててゆっくりと啜り上げた。
「ああ……っ!」
ぬるりとした異物が自身の中に侵入したのを感じた千尋は、敷布を両手で握りしめて全身を戦慄かせた。
サザキの舌がうごめくたびに、辺りに響く濃密な水音が耳に届くたびに、千尋は短く喘いで身体を震わせる。
やがてサザキはほんの少しだけ顔を上げると、蜜壷の上で震える宝玉に目を細めて今度はそれを口に含んだ。
そして千尋が悲鳴を上げた途端にまた蜜を溢れさせた蜜壷に人差し指と中指を滑り込ませると、中の壁面を確かめるようになぞり上げた。
「ゃあ……ああっ!」
舌と唇で宝玉を舐りながら指を出し入れすると、サザキの手は溢れ出す蜜で濡れ、千尋が切なげに甘い声で啼き始めた。
そんな千尋から滴る蜜を指にからめつつサザキは、少しずつ自身の服を脱いで全裸になった。そして丸めた服を床に放り投げると、改めて千尋を丹念に味わい始めた。
「あっ……い、やぁ……ふあ……ああっ……」
やがて感極まったようにひと際高い声を上げた千尋は、足をぐっと突っ張って全身を震わせると、サザキの指を胎内に銜えたまま脱力して気を飛ばしてしまった。