いつも気品に溢れ、誇り高く。大人びていて、なんでもそつなくこなしてしまう。
仕事中の真面目な表情。謁見の時、女王の隣に毅然と立ちながら浮かべる穏やかな微笑。
どれもこれも上質なワインにも似て。口当たりがよくまろやかで、後を引かずに心地よい。
けれど――俺が欲しいのは、そんな万人向けのワインなんかじゃない。
滅多に手に入らない希少品。数は高く、口に含めば、咽喉が焼けるように熱くなるほうがいい。
そして飲み干せば頭の芯から痺れ、その酔いは夜が明けても醒めることはない。
いっそそのまま――すべてを忘れて屍となってしまうほどに。
宵闇の中、君が俺だけに一瞬見せるもの。今にも泣きだしそうな表情と――恍惚に潤む瞳。
こんな極上の神の酒を、誰が他の奴になど分けてやるものか――。